故事・story
台南には日本統治時代の建物が多く残っており、その中でも代表的な建築物。
元は「台南州庁舎」として建てられ、設計は森山松之助、レンガとコンクリートが主に使われている。
第二次世界大戦時に連合軍の爆撃により破損したが、後に修復され戦後も長い間、「台南市庁舎」として使用された。
現在・now
台湾文学の収集や研究を行う「国立台湾文学館」として使われています。
オランダ、スペイン、日本による植民地時代をもち、多言語、多民族である台湾。
そのため、時代により、またその土地土地により文学の形式が様々なのが台湾文学の特徴ですが、国立台湾文学館では、そのような文学の発展や変化の歴史を保存し展示しています。
特別展は常時2~3展が同時開催されていて、このときは、文学における台湾と日本のかかわり、結びつきにちなんだ展示もありました。
今は、日本でもなかなか見られない懐かしいものの展示も。
謝謝台湾計画
2011年3月の東日本大震災のときに、世界中のどこの国よりも多くの義援金を送ってくれた台湾、金額にして約250億円。
日本の5分の1に満たない人口の台湾から寄せられた義援金の額としても、また、物資、気持ちともに、
本当に大きくありがたいものですが、そのことは意図的にか、あまり日本では報道されず、知られていません。
また、日本政府が世界各国の新聞に感謝の広告を掲載したときも、台湾にはありませんでした。
いろいろな国際的、政治的な事情があるとしても、非常に残念で申し訳ないことです。
ですが、民間の中では有志が計画して、寄付金もあつまり、「日本国民有志」という形で台湾主要2紙の朝刊に感謝の広告が掲載されました。
また、感謝の映像作品もつくられたようで、館内で観ることができました。
結尾・ending
台湾文学の歴史、日本との文学上でつながりなど知ることができ、またそのようなことに興味があまり無くても、重厚で雰囲気のある建物を見るためだけでも楽しめる、お薦めの施設です。
日本語のパンフレットや無料の館内音声ガイドもあります。
また、地下には図書館、オープンエアのカフェ「Cheffresh cafe」も併設されています。
訪問・access
営業時間:(火~木、日)9:00~18:00(金、土)9:00~21:00
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