故事・story
日本統治時代の代表的建造物。台湾を統治するために日本が設置した「台湾総督府」、現在の「中華民国総統府」。赤レンガと白い花崗岩で造られた、ルネッサンス様式の風格ある建築物。
当時、基本設計は、日本初のコンペが行われ、日本銀行の本支店の設計を多く手掛けた長野宇平治の案が選ばれ、総督府営繕課の森山松之助が修正を加えて、1919年に完成した。
現在・now
第二次大戦末期、空襲によって大きく破損しましたが、中華民国政府が修復し、戦後、台湾に中華民国の首都機能を移転以降、中華民国(台湾)総統が公務を行う中華民国総統府(日本でいえば国会議事堂に当たる)として活用されています。
国定古蹟としても登録されており、平日の午前中は一般の内部見学も可能です。
1階は建物を一周するように台湾の歴史を学べる展示スペースになっていて、ボランティアの日本語ガイドさんが案内してくれますが、自由見学は不可で、見学者が何人かまとまると、ガイドさんの後について説明を受けながら見学します。
中の様子は、入る前は堅苦しいものを想像していましたが、実際はこのとおりでびっくり。
郵便局もあり、ここから日本に郵便を送れます。またギフトショップもあり可愛い総統府グッズや
お土産物が購入できます。
入館に際しては、身分証明書、外国人の場合はパスポートの提示が必要で、軍人さんによるボディーチェック、手荷物検査があり、金属探知機の通過が必要です。持ち込めないと判断されたものは一度預け、また出口で引き取ることになります。全てクリアすると、参観者の証明シールがもらえるので、体の見えるところに貼ります。
日本でいえば国会議事堂に当たり、台湾の総統が政務を行う場所なのだから当然ですね。
周囲は、要所要所にサブマシンガンを携行した陸軍憲兵が立って監視しています。
見学者入り口がわからず、立っている憲兵さんに聞こうと声をかけたとき、すぐ目の前に自分に向いてマシンガンがあるのはやはりひやっとしました。
夜はライトアップされます。
我的特別・my special
美しかった総統府の内庭。見学で入らないと見ることができない景色。
結尾・ending
台湾の歴史的変遷、日本との歴史的関わり、台湾の現在とこれからの展望を知るうえで、台湾が好きであればぜひ訪れるべきで、興味深い見学体験になると思います。
公開は平日の午前9時から正午(最終受付は11:30)。
見学できるのは1階のみ、参観料は無料で予約は不要です。
終日公開の日もあり、その日は全階の見学が可能になるそうです、日程は総統府の公式サイトに掲載されます。
訪問・access
住所:台北市中正區重慶南路一段122號
MRT淡水線・台大医院駅1番出口を出て公園路を南下し、凱達格蘭大道を右に曲がると総統府正面(見学者入口は総統府の裏側になります)
TEL:02-2312-0760
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