西門紅楼:人気エリア西門のランドマーク、旧公営市場

故事・story

元は、日本統治時代の1908年に、台湾で初めて建設された公設市場で、冷蔵施設を備えた、当時としては画期的な建物だった。

日本人建築家の「近藤十郎」が設計。赤レンガ造りの洋館で、入り口は「八卦造形」を取り入れた「八角堂」で(八角形は八方からエネルギーが集まり、悪い運気を遠ざけるといわれた)、後方の市場の部分は「十字架造形」を取り入れた「十字楼」(キリスト教のシンボルである十字架から来ている)から成っている。こういった設計は東西建築史上初めてのものだった。

 

戦後は国民党政府が接収、「紅楼劇場」という名の劇場となり、京劇や流行の音楽などが上演された。その後、1963年に、この施設は映画館として転用され、「紅楼戯院」略して「紅楼」と呼ばれるようになった。
西門紅楼」という名は古くからのものではなく、1997年の古跡登録された際に「西門紅樓」となった。

 

現在・now

台湾の、日本でいえば渋谷、原宿のようなエリアである西門

 

現在は、そのランドマーク的な存在となっています。八角楼十字楼に、隣の南北広場を加えて「西門紅楼」と呼ばれています。

MRT西門駅の1番出口を出て徒歩約1分、すぐ目の前です。

西門

 

2007年11月、台北市文化基金会に運営管理が委託され、新しく作り直されました。現在はカフェ、劇場、ショップの複合施設となっています。また前の広場はイベントスペースとしても活用されています。
2008年第七期【台北市都市景観大賞】歴史空間活性化賞を獲得しました。

八角楼」内の「西門紅楼精品区」。

西門紅楼

 

十字楼」内の「16工房」。台湾の若手デザイナーたちが創作するMIT(Made In Taiwan)グッズのショップが並んでいます。

西門紅楼16区

 

八角堂2階の劇場は一般公開はされておらず、パフォーマンスがある時のみ入れます。
八角堂1階には、カフェ「紅楼茶坊」が新しくオープンしています。画期的なのはトイレで、オールジェンダートイレ(男女別ではなく全てのジェンダーが利用できる)になっています。

 

我的特別・my special

日が暮れて暗くなると、ライトアップされると綺麗です。

西門紅楼

 

結尾・ending

「西門紅楼」は、歴史のある古い立派な建築物であり、また構造がとても珍しく面白いものです。建築に興味のある人にはもちろん、そうでない人でも、一見の価値がある建築物だと思います。

そして中に入ると、今の台湾のセンスを反映した、充実したセレクトショップエリアやカフェがあり、定期的にイベントなども開かれる、魅力的なスポットになっています。
また、北側の広場では、週末を中心にテントが張られ、台湾雑貨や服飾品を販売するマーケットが開かれたり、記者会見やアイドルの新曲発表会などの様々なイベントなども催され、大勢の人が集まります。

台北を訪れれば、西門エリアに足を運ぶ機会が多いと思いますが、その際は、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

 

訪問・access

住所:台北市万華区成都路10号
MRT西門駅、1番出口を出て徒歩約1分
営業時間:日~木 11:00~21:30/金~土 11:00~22:00
定休日:月曜日~土 11:00~22:00
入場料:無料

HP http://www.redhouse.org.tw/

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